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胃腸の働きをよくする漢方薬です。主薬の「半夏」は吐き気をおさえるための重要な生薬です。瀉心湯類に特徴的な「黄芩」と「黄連」の組み合わせは、みぞおちの張りやつかえをとり、熱や炎症をさまします。さらに、健胃作用や緩和作用のある「乾姜」「大棗」「甘草」などで構成されています。
![黄芩(おうごん)](/photo-s/s00012-0.jpg)
![半夏(はんげ)](/photo-s/s00082-0.jpg)
![甘草(かんぞう)](/photo-s/s00003-0.jpg)
![黄連(おうれん)](/photo-s/s00016-0.jpg)
![大棗(だいそう)](/photo-s/s00062-0.jpg)
![人参(にんじん)](/photo-s/s00077-0.jpg)
食欲不振や胃もたれ、吐き気や嘔吐があるとき、お腹がゴロゴロいって下痢ぎみの人に適します。最近では逆流性食道炎の治療に用いられたり、「猪苓湯」「十味敗毒湯」との併用で痛風の治療に使われたりします。また、抗がん剤や放射線の副作用による下痢にも効果があります。
特に体質は問いませんが、体力のない人にはやや向きません。
配合生薬に甘草が含まれているので、大量服用により、浮腫(むくみ)を生じたり血圧が上がってくることがあります(偽アルドステロン症と呼ばれる症状です)